2020/10/07

スポーツ医学とは?――スポーツによる怪我から運動療法まで、広く健康をサポートします

はじめまして。
慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターです。
この度、わたしたちはスポクリ!と題しまして、ちいさなメディアを開設いたしました。
スポーツが好きな方、健康を意識している方に役立つ記事を毎月2本更新していきます。
気軽な読み物として、楽しんでくださいね!
今回はご挨拶がわりに、スポーツ医学総合センターについて自己紹介をさせて下さい。

スポーツを医療に、医療をスポーツに活かす

スポーツ医学という言葉をきくと、「プロアスリートのための診察をするところなのかな?」と思われるかもしれません。

実はわたしたちは、アスリートだけをみる診療科ではありません

以下に、公式サイトでの説明を引用します。

「慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターでは、スポーツ選手や体育会学生のスポーツ外傷・障害の治療(医学がスポーツに貢献する分野)、種々の疾病をもった患者さんの運動療法(スポーツが医学に貢献する分野)という、スポーツと医学の双方向性の貢献を実現する場として、整形外科や内科をはじめ多くの診療科が参画しております。
そのため、スポーツ・運動の視点から、整形外科、内科といった既存の科の枠組みを超えて、競技スポーツ・生涯(レクリエーショナル)スポーツに多くの人がかかわるための全般的サポートが可能であることを大きな特徴としています。」

慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターより(https://keiosportsmed.sakura.ne.jp/wp/aboutus)

スポーツ医学総合センターでは、スポーツに医療を必要としている方・医療にスポーツ(運動)を必要としている方へのサポートを行っています。
怪我の治療といった整形外科の分野はもちろん、運動療法などの内科的な診療も可能なのが大きな特徴です。

具体的には、プロアスリートの方以外に、

  • ジムに通っていたり、社会人サークルや個人でスポーツを趣味とされている方
  • 部活動でスポーツに取り組んでいる方
  • 疾病をお持ちで、運動による治療(運動療法)が効果的な方

がおもな診療の対象です。

ですから、「アスリートだけではありません」
スポーツによって健康になりたい! 健康にスポーツを楽しみたい! そんな方を全力でサポートするのがわたしたちスポーツ医学総合センターです。

スタッフも、スポーツが大好きな人や、運動によって心身が健康になったと実感している人ばかりです。
「治療で今まで通りスポーツができるかな?」という不安も、「運動が苦手だけど、体のことを考えるとやらなくちゃ……」といった気持ちも、とてもよくわかります。
まずはこのメディアを通して、そんな気持ちを共有し、一緒にスポーツや健康について考えていきたいと思っています。

※ 現在お体に不調を感じている方は、まずはお近くの病院・クリニックの診察を受けて下さい。

コロナ禍の今、わたしたちの知識を役立ててほしい

現在、新型コロナウイルスCOVID-19により、すべての医療従事者が戦っています。
当然、わたしたちも例外ではありません。
そんな時になぜ、ブログを立ち上げたのか。
それは、わたしたちスポーツ医学総合センターにできることが、ここにもあると思ったからです。

新型コロナウイルスの影響は、実際にかかった人だけではなく、すべての人に及んでいます。
急な在宅ワークで環境が変わったり、学校が休校やオンライン授業になったりと、社会全体で大きな変化が必要となりました。
それにともない、これまで通っていたジムに行くのが難しくなった、部活が思うようにできない、体の不調があるので運動すべきだと思ってもどうしていいかわからない……といった声を耳にしています。
また、友人と会う機会が減ったり、帰省ができなくなったことで、メンタル面も落ち込んでしまってはいないでしょうか。

スポーツ医学総合センターのスタッフは医療従事者ですが、同時に、スポーツが大好きな人たちです。
スポーツがもたらす様々な素晴らしい効果を、わたしたちは実感しています。

環境が変わる中でもスポーツを楽しむヒントがあれば、共有したい。
今だからこそ、改めてスポーツの魅力を考えたい。
わたしたちの知識を、治療にとどまらず、困難に立ち向かうすべての方に役立てていただきたい。

そんな思いで、今回ブログを立ち上げることに決めました。

このブログが、運動を愛し、運動を必要としているすべての方の助けになることを願っています。

スポクリ!の全ての記事は、感染症対策を徹底したうえで撮影・取材を行っています。

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