スポーツ医学は、アスリートの育成のみならず非アスリートの運動療法として発展が期待されています。特に、高齢社会となった日本において、運動・スポーツを通した健康の維持はとても重要なテーマです。しかし、従来のスポーツ医学では、ヒトを対象とした研究が主体であり、基礎的な実証が十分でない状況となっています。そこで、わたくしたちは科学的実験データ取集を臨床のデータをもとに構築する非臨床・臨床一体型実験医学を進めています。
本年4月より、慶應義塾大学医学部内の総合医科学研究棟に「スポーツ生理学:Exercise and sports physiology」ラボを立ち上げ、基礎研究を推進するとともに、並行してヒトを対象とした検証をすすめています。
スポーツ医学総合センター講師勝俣良紀、教授佐藤和毅